オーロラを見に来てある事実を知った!?

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極寒の北極圏にやって来た
2017年2月、とっても寒いこの季節に、極寒のカナダに3泊も宿泊した理由はたった一つ!この目でオーロラ(現地ではThe northern lightsというほうが通じた)を見るため!!! と、勢い込んでカナダの北西部White Horseという街にやって来て、最初に耳にしたショッキングな情報。僕たちがチェックインしたこのペンションを今朝チェックアウトしていったツーリストも3泊していたのだが、なんとオーロラを見ることなく、肩を落として帰途につかれたという・・・・。んー。これは来たから見れるモノじゃなくって、強運とか、普段の「おこないのよさ」すら関わってくるオハナシなのかもしれない。でも大丈夫!運のみでここまできた?ボクだから。
バリでの悪夢?!
だが、待てよ! 初めてバリ島へ行った時、延々山道を走ってやっと到着したキンタマーニ山は、霧がかかっていた?!・・・どころのハナシではなく、ホワイトアウト? 1メートル先の視界も危うい状態。なーんにも見えない。連れてきてもらったバリママ(この日初対面だった)は、すましたカオで「また来い!ってお山の神様が言ってるわ」なんて言われたあの体験を思い出した。そしてその言葉のとおりその後十数回もそこへは足を運ぶことになったのだ。
それが不思議なことにキンタマーニまでやって来て見れずに帰ったのは、最初のその時一度きり。後は見事な息を飲む景色をゴキゲンに眺め満悦してるのだ。その時の経験が頭をよぎり、今回も???? そして何度もここに通う? それだけは許してほしい。だって、昼間はなーんにもないこの森の奥のペンションでオーロラを見るためだけに来たのだから。もう祈るしかない!
オーロラへの思いの原点はアラスカクルーズ
 思い返してみれば、オーロラを意識したのは、初めて行ったダイヤモンドフォーラムという招待旅行。27歳だったのだが、行き先はアラスカクルーズ。なんとまぁマニアックな旅行。だいたいどういう人が行く旅行かというと、フランスもイタリアもイギリスもスペインもエジプトもインドもオーストラリアもアメリカ各地も南米もアジアンリゾートも全て行き尽くした老夫婦が最後の行き着く世界の果て、それがアラスカクルーズ!(笑) そんなマニアックな旅が僕たちのワールドツアーのほとんど出発点であった。逆やろ!?という思いもあったのだが、前年、その旅に招待されるかどうかのビジネスの実績を上げるために頑張ってる時、素晴らしい情報が入って来た。その年は太陽の黒点の関係?か何かよくわからないけど、とにかく50年に一度のオーロラ大発生の年でそんな年にアラスカクルーズに行けてオーロラを体験できたら一生の思い出になる!というのだ。アラスカというワクワクしない旅先が、オーロラという一言で付加価値がグーンとアップ、モチベーションMAX! 頑張るしかない!ということで27歳のボクと24歳だったユカが二人でビジネスをバリバリ頑張って招待を勝ち取ったのである。

そしてバンクーバーに集合して、大きな豪華客船に搭乗し、ワクワクしながら最初の停泊地カナダのケチカンというトーテムポールしかないようなひなびた(当時はショボかった。今はどうか知らないけど)街でお土産を買いに入ったお店で衝撃の事実を知った。店のレジのおばちゃんに壁に貼ってあるオーロラの写真を見つけて興奮したボクが、「オーロラを見るために日本からやって来た」ということを英語で伝えると、そのおばちゃんがボクの顔を二度見して、最初は一瞬「目が点」になったかと思うと次の瞬間、爆笑するのである。しばらく息ができないくらい笑い転げたおばちゃんがなんと言ったかというと「今、何月か知ってるか?」と。ボクが「June(6月)」と答えるともう一度大笑い。笑いながら色々英語で言ってたが要約すると、夏にオーロラが見れるわけがない!それどころか6月は白夜で夜も来ない!というのだ。そう、衝撃の事実というのは自分たちの無知さ加減であった。それはそうだろう。どう考えても夏、しかも夏至に一番近いこの時期、夜さえも来ないのにオーロラを見に日本からやって来たとぼけたカップル。そのおばちゃんはツボに入ったみたいで、僕たちが立ち去った後も大声を出して笑いまくっている声を背中に受けながら赤面して足早に立ち去ったのである。でも、考えてみればそんな勘違いをしていたおかげでダイヤモンドフォーラムという招待旅行に来れる実績が出せたし、そのおかげかどうか定かではないけど、招待は30年以上経た今も毎年続いてるのであるから、笑われるぐらいへっちゃらだということにしておこう。
いよいよオーロラ出現
 で、White Horseのペンションのハナシに戻ると、今回選んだホテルというかペンションはカレイドロッヂユーコン。ここはオーロラを見に来る方にはお薦めです。ていうか、オーロラ以外の目的でここへやってくる人は多分いないと思うけど。

何がオススメかというと、立地がWhite Horseの街から車で30分以上走った森の中なので、夜は街の光がほぼ届かないおかげで、ペンションの敷地内からオーロラを見れる。というのも友人で他の地にオーロラを見に言った人から聞く情報はだいたい、夜が更けてくるとオーロラを見るためにホテルから車で暗い森の奥のオーロラ鑑賞用のテント村みたいなところへ移動し、そこでブルブル震えながらオーロラの出現を待つのだという。ところが、このカレイドロッヂはあったかい部屋であったかいお茶を飲みながらゆっくりと待ち、オーロラが出て来たら防寒具を羽織って外へ出ていくとすぐに見える。しかも一部屋だけ部屋からオーロラが見えるスイートルームがあり、我々はラッキーにもその部屋が予約できたので、部屋を真っ暗にして、カーテン全開でソファーに座って出現を待つという、通常のオーロラ鑑賞では考えられない快適さで待機し、オーロラが出るとスイートルーム専用の出入り口から外へ出てカメラにバッチリ収めることにも成功した。3日間のうち、2日もオーロラが出現し感動の瞬間を味わえたのは、本当に強運というか日頃の「おこない」がよかったんじゃないかと思う。オーロラは最初うっすらとした雲のように現れる。雲との見分け方は星が霞まないことなので、オーロラだと認識する。実はこの時点では人間の目には雲のように白い感じなのだが、カメラでオーロラに合わせた露出とシャッタースピードをペンションのスタッフの方から教わった通りに撮影すると、すでにオーロラ色?緑に怪しく光ってるのである。そしてそこからがショーの始まり!うっすらした光は見る見る間に肉眼でもしっかり緑色に輝き始め、空全体を覆い、さらにはカーテンのような形状でゆらゆら動くこれぞオーロラ!The Northern Light! おーーー!って声を上げ空を見上げる。一番ピークの時には下端が赤く輝きだし、感動もピークに!

地球に生まれた僕たちが地球の極地で毎日繰り広げられてるこの現象をナマで見に来れた幸せを感じた瞬間であった。来てよかったーーー。素晴らしかったです!
ある衝撃の事実
 ここで、タイトルに記した「ある事実」について話そう。このユーコンという地の森の奥に3泊4日で滞在したわけだが、とにかくメインイベントが深夜なのだから、昼間はどうしようもないくらい何もすることがない。そもそも何もない。ただ雪と木のみ。部屋でゆっくり読書っていう過ごし方。そんな中、この施設はなんと日本人経営でスタッフもみんな日本人。だからスタッフの子にいろいろ情報を聞いてみることにした。一番聞きたかったのはもちろんオーロラのこと。「今年一番のオーロラはどんなだった?そしていつだった?」というボクの質問に対して返って来た答えに愕然! 「10月です!神先さんが昨晩見られたオーロラもかなりのものだったのですが、その日のオーロラは格別でした」 んんんんんん!!!!??? なに! じゅ じゅ じゅ じゅうがつ?10月??
「それって秋やん? オーロラは極寒の地に現れるんじゃないの?」あまりの衝撃に取り乱してるボクにスタッフの子はシャーシャーと「いえ、むしろ秋の方がよく見えますよ。夜にTシャツ半パン姿で星空の下デッキチェアに寝転がってビール飲みながらオーロラ待ちするんですよ!」そーーだったんだーーーー。あの夏のアラスカでの大笑い赤面事件のおかげで、てっきりオーロラは真冬、しかも極寒の季節 って思い込んでしまっていたのだ。極寒の地で見るイメージなのでスキーウェアどころでは凍え死ぬかもと思い、南極にでもいけそうなぐらい防寒具を夫婦で15万円分ぐらい買い込んでやって来たのに!! そういえばiPhoneのアプリでオーロラ観測のアプリを見てても、どんな季節でも北極と南極の上には朝も昼も夏も冬も毎日存在するのである。寒い時だけとか、夜だけというのではない。ただ明るいと見えないので、冬が見やすいという話だったのだ。だから白夜の時期でもない限りは空さえ完全に真っ暗であれば肉眼で目視できるのである。でもその勘違いはボクだけじゃなくって、実は多くの日本人が同じ勘違いをしてるようだ。なぜかというと・・・・。どうも日本の旅行会社の企業戦略らしい。オーロラ=極寒というイメージを大々的に長年打ち出し続けているうちに、日本人は全員そのイメージを刷り込まれていて、そのおかげで旅行会社は冬の閑散期にツアー客を大量に呼べるというのだ。だから真冬のオーロラツアーは外国人はほとんど見かけない、ペンションも日本人経営、スタッフも日本人、客も日本人なのである。この事実はオーロラをいつか見てみたい多くの日本人の方 全員に教えてあげたい事実。だからオーロラを見にくるなら白夜の真夏と極寒の真冬を避けて10月とか11月。そしてその季節なら昼間もテニス合宿なんかしながら、夜はビール片手にオーロラ待ちなんていうことが可能なゴキゲンなオーロラツアーができちゃいそう。でも長年のイメージ、「防寒具を着込んでガタガタ震えながら極寒の極地で見るものがオーロラである!」と思ってる御仁はそうなさったらいいんじゃないかな。

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