インドの喧騒には参った?!

Asia
タージ・マハールは美しかった
仕事でインドにやって来たのだが、そこはワールドツアーの旅人、そして世界遺産フリークとしてもちろん各地をウロついてまいりました!先ずはタージ・マハール。ここへ着くまではタジマ・ホールだと思っていた。というのは中学の時、田島先生という社会の先生がいて、いつも授業の途中で毎回インド国歌を唄っていたのだが、なぜ歌ってたのかは今も謎であるが、子供心にインド=田島先生というのがどこかにあって、世界遺産のタージ・マハールが田島ホールになって記憶していたのだと思う。

さて、タージ・マハール。印象はとにかくシンメトリー。左右対称の美しさを写真に撮りたいのでそのためには中央線の真上に立たなければいけないのに、同じ考えのインド人たちがとにかくそこを退くことなく、ずっと居座るのをイライラしながら、いつもだったらちょっと斜めでもいいかってなるんだけど、ここだけはそれはないでしょっということで粘り強く待ってシンメトリーの写真を撮った。後で見てみると、ネット上にある全ての写真が同じ構図で、特に粘って撮ることもなかったかも。でもそこへいけば全員がその構図の写真を撮りたくなるぐらい美しい。近くで見るよりかなり離れてみるのが美しい建物。
世界一の喧騒
インド人って・・・・目が険しいというか全員目つきが悪い。笑わない、にこやかにできない。映画に出てくる踊りまくる人々はにこやかなんだけど、現実に会う人の目つきは険しい。知り合いとかガイドはにこやかなので、知らない他人に笑いかけないようになっているのか。
街の喧騒、混沌、雑踏は凄まじい。アジアの他の国々もたいがい喧騒は感じるが、もっと牧歌的というか呑気なムードの喧騒なのだ。カンボジアもベトナムのハノイもチェンマイも似た感じはあるのだがもっとのんびりしている喧騒、一方インドは血走った喧騒。緊張感がある。
車でデリー市内そしてアゴラに行く田舎道、やたらめったらクラクションを鳴らしまくる。でも一番ひどかったのはヴァナラシの町。これぞ世界一の喧騒と思った。エジプトのカイロよりもスゴイ! とにかく乗り物に乗っている人が全員と言っていいほど360度でクラクションを鳴らしまくっている。排気ガスも最悪に煙い。一日目はサルナントカという釈迦が初めて説法を弟子たちに説いた場所つまり仏教の聖地に行った。快適なクルマに乗ってわずか30分ほどで到着しフツウに観光した。そして問題は夕方のガンガーに向かう時だ。なぜか快適なクルマじゃなくサイクルリクシャーと呼ばれる自転車に引っ張てもらう人力車。それも痩せっぽっちの30過ぎのオトコが必死で立ち漕ぎで30分ほどかけてガンガーに向かう。途中からものすごい雑踏の中、オートリクシャー、クルマ、野良の牛?! 犬が入り混じった強力なクラクションを鳴らしまくるコトで耳を塞ぎたくなるのだが、口も塞ぎたくなるぐらい排気ガスもひどい。こんなにひどい空気なのに誰一人マスクはしない。このあたりの人たちは健康のことはまるっきり考えていない。悪い空気に自分が毒されていくなんてイメージできてないだろう。小銭を稼ぐことと、今日食べることぐらいしか考えてない。というか物事なんて考えられるはずもないくらいうるさいし、煙い。交通もまったくマナーがないし、車線もない。あるのは左側通行ということだけ。

オートリクシャーのバックミラーは人に当たるのが危ないのか内側にたたんであり、サイクルリクシャーはミラーはそもそもついていない。割り込みの時も右折や左折からの合流の時にもまったく前を向いたままでクラクションを鳴らされたらひるむというシステム。ただ元々クラクションが鳴りっぱなしなのでその最低限の秩序も怪しい中で人々が自分の操る乗り物を間一髪で当たらないようにすり抜けて行く。こんなにエキサイティングな乗り物はどんな遊園地のジェットコースターにも勝る。ちなみにサイクルリクシャーにはクラクションがついてないので痩せっぽっちのドライバーが叫ぶのである。この騒音がずっと続くのだから、人々の目つきが基本険しいのはわかる気がしてきた。でも実際凄いのは、20分ほどサイクルリクシャーの席で手に汗握って耳を覆いたい感じが慣れると和らいでくるのである。想像して欲しい。後ろの車が何十分もクラクションを鳴らしながら追いかけてきて、左右のバイクがずっとクラクションを鳴らし続けていて、そこに割り込んでくる車もクラクションを鳴らしまくっていて、自分のドライバーは立ち漕ぎしながら叫びまくる。さらに歩行者は無秩序によこぎってくるし、対向車との間に立ち往生した野良の牛が何頭も立ち尽くしている。そこにキョーリョクな排気ガス! 気が狂いそうになる光景。でもわずか数十分で慣れてくるのだ。
これが新しい「未来」なのか?!

ガンガーが近づくに連れ道が狭くなり、クルマは入れなくなり、さらに狭くなると3輪のオートリクシャーも入れなくなり、ついにはバイクとサイクルリクシャーのみに。そしてついにはここから先は歩いてくださいということで降車し雑踏の中を10分ほど歩く。ものすごい雑踏である。混沌としてる。強力な物売りの数と物乞いの嵐。ホテルの貴重品BOXが壊れていたおかげで全財産とパスポートまで入っているカバンを身体の前で抱きかかえながら、超緊張感を持ちながら歩き続ける。ここで大変なことに気付く。たった今までこの地を途上国にやってきたとおもっていたし、先進国から物見雄山してるつもりだった。どうやらちがうぞ、これは! よく考えたらこの国って経済成長もしてるし、医学とか医療も、ITだってものすごく発達してるじゃないか、この地だって田舎かもしれないけど世界から観光客が押し寄せてきているのにちっとも豊かになってない。一言貧しい! 何よりも、建築現場がゼロであることに気づき愕然とした。バリに初めて行った時戦後まもない昭和中期の日本のような何か懐かしいものを感じたものだ。20年前の上海だって自転車1000台が向こうから一斉にやってきたが、周りは建築中の工事現場だらけだった。ここにはそれがない。一軒も。すべて朽ち果てて行く過程の建物。いろんな年代に建ったであろうビルや煉瓦造りあるいはバラックのような掘っ立て小屋。どれもこれも古い。汚い、壊れても修復もされてないし、貧しい人から買い上げて豊かな誰かが新しいものを建てることもない!これは不思議だ! ひょっとして! これは! 懐かしい発展前の遅れている社会の景色ではなく、新しい「未来」の概念なのかも。恐ろしい発想。人口に歯止めが聞かず、国の経済成長によって増えた富が人々に循環せずすべてが朽ち果てていっているのに相変わらず人口は増え続けている!恐ろしいわれわれの未来像なのかも。
おお!ガンガー!
 ハナシは戻っていよいよガンガー(ガンジス川)に到着。夕方のガンジス川。淀川より狭い川幅。

もう、ここは全ての地球上の景色と違う! 空気感も違う! 色も違う! ヒトも違う!
ヒンドゥー教では、輪廻転生をするたびに苦しむ。つまりこの世は辛い場所と位置付けられている。ところが、ヴァラナシのガンジス川付近で死ぬとさらなる輪廻転生がされずその苦しみから解き放たれるのだという考え(解脱)がある。つまりここに集まってるあの人たちは、ここへ死ににやって来てるのだ。ガンジス川の川岸には歴史ある火葬場が2つあり、死者はここで荼毘に付されたあと、遺灰をガンジス川へと流されることになる。これによって輪廻から解脱することは、ヒンドゥー教徒にとって最上の幸福だとされているというのだ。

夕刻のガンガーを後にし、翌朝の夜明け前にガンガーに再びやって来た。船に乗ってガンガーを遊覧?というか、ほとんど三途の川をあの世に案内されてるようなイメージで、独特のムードで船の上から岸辺の火葬場なんかを横目に流し、あたりが明るくなってくると巡礼者なのか地元の人なのか?が川岸で沐浴を始める。ガンガーの上で見た日の出は今まで見たどんな日の出とも違う神秘的なものに映った。ちなみに沐浴は踏みとどまった。というか迷うこともなく見るだけで十分であった。観光客が記念に沐浴するというのもあるにはあるけど、その気にはなれなかった。

ちょっとした事件が
後半、ニューデリーに再度移動。大使館が立ち並ぶ一等地に建つル・メリディアンにチェックイン。インド門にほど近いこのホテルは確かに5つ星だけあってスッキリしたロビー、ちょっとセンスは悪目のケバさもあるものの、高級ホテルそのものである。このホテルでのたった一日半の滞在で2つの事件!?が起きる。
まず一つ目の事件は、チェックインの時にフロントマンと一悶着あったことである。今回男二人(withナキリ)での滞在だったのであらかじめツインベッドルームの部屋がある高級ホテルを予約した結果、選択の余地なしでメリディアンになった。それなのに! フロントマンは思いっきり上から目線でダブルベッドルームに無料でエキストラベッドを入れてやるということを言った。やっと一流ホテルに泊まれるのに一人は寝心地が悪いエキストラベッド!? 一人はきっとナキリになってしまうのだが(笑)そんなメに合わせる訳にはいかない。どうしてもツインベッドルームに泊まらせろと交渉した。ホテルマンの態度が始終クールで見下すような目つきが許せない。ちょっと日本語で大きめの声で怒ってやった。すると夜遅くになるかもしれないがナントカするということになりベルに案内され部屋に入った。ナカナカのご機嫌な部屋でカップルなら申し分なかっただろう。男二人の我々にはこれはないわ。でも案内のベルは何か問題はないか?とちょっと薄笑いを浮かべ(これは被害者妄想かもしれない)と問うてきたので、このままYesと答えると我々は完全にゲイのカップルになってしまう。改めてて予約と違ってることと、加えてフロントマンが態度が悪くチョー不愉快だったことをアピる。
 そして、ヴァラナシのようなDeepなインドばかりでない首都の最も整備されたエリアをウロついてみようと散策を始めた。歩いて目と鼻の先のショップエリアヘ行きたいのだが、途中のロータリーを歩行者が渡るのが難しそうなので、ほんの500メートルぐらいのためにタクシーへ乗り込んだ。乗ってすぐにドライバーがすぐに近くの別のショッピングモールに連れて行ってあげると言い出し制止を振り切り違う方向に走り出す。すぐそこのはずが5キロぐらいは悠に走っただろう、降ろされた場所は高級エリアとは程遠い少し怪しげな道。ハエがいっぱい飛んでいて、その前の店に入るようにドライバーが勧めたが無視して先へ歩いて行こうとすると前に立ちはだかりもう一度その店に誘導する。つまり連れ去られたのだ。仕方なく店に入ったが、お土産にとか絨毯とか置物類が広いスペースに並んでいて目つきの悪い男たちが6人ほど囲んできて、ピンチ発生である‼ 店内を一瞥し出口に向かうと、2階も見るように取り囲まれて圧をかけられたが何とか振り切り店の外に出た。ドライバーが待ってたが、これも無視して早歩きでこの場を立ち去るべく、先の道で曲がり歩いて行った。するとそのドライバーがクルマに乗って追いかけてくる。すぐに追いつかれ「買い物はしないのか」と言いよってきた。もちろんあの店で高額のものを買わされていたらこの男に入るのだから熱心なのだろう! 一体ここは地図上のどこなのか地図を拡げて聞くとヌケヌケと元々のショッピングモールのすぐ横を指す。平気で嘘をつく奴。ホントにそうなら歩いて目的地にいけるのであるが明らかに嘘八百なので、彼が油断した隙に別のドライバーの車に乗り込み一目散に走って逃げた。旅慣れていて、しかも図体も大きな男二人で、大使館が立ち並ぶ東京でいえば麻布のような場所の高級ホテルで拾ったタクシーでこんな目に合うのだから、女の人だけで来るのは絶対にお勧めできないと思った。
インド・・・・。絶対に一度は来るべき場所だが、2度目はどうかな? 西の方のムンバイとかゴアはきっと行くんだろうとは思う。
(2013/3)

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